2022年度の旅行会は、「南九州の名城・古城を探訪」と題し鹿児島県、宮崎県の城郭を2泊3日で巡りました。
1日目は、羽田から飛行機で出発。鹿児島集合の参加者と合流。1日目の案内講師は、三木 靖氏(南九州城郭談話会会長・鹿児島短期大学名誉教授)。最初は「清色城」を見学、シラス台地特有の切り立った堀切に圧倒されました。2城目は「一宇治城」、フランシスコ・サビエルと島津貴久が会見したとして世界的に注目の城とされていて、その石碑などを見学することができます。3城目は「伊作城」島津義久、義弘、歳久、家久の四兄弟はこの城で生まれたとされていて、残されている誕生石などを見ることができました。
2日目の案内講師は、南九州城郭談話会(鹿児島市教育委員会文化財課)の有川孝行氏。最初に「鶴丸城(鹿児島城)」を見学、復元された御楼門などを見学しました。次に島津家別邸の「仙巌園」を訪れました。庭園の素晴らしさ、桜島の堂々とした姿が印象に残りました。次は「志布志城」、シラス台地特有の切り立った断崖や、空堀に圧倒されました。最後は「飫肥城」、再建された大手門、枡形虎口など近世城郭の魅力を味わいました。
3日目、案内講師は、南九州城郭談話会(宮崎市教育委員会文化財課)の竹中克繁氏。最初に「穆佐城」を見学、空堀などの中世の山城の素晴らしさを堪能し、次の「天ケ城」に移動しました。残念ながら遺構はほぼ残っておらず、模擬天守となっている資料館(宮崎市天ケ城歴史民俗資料館)にてこの地域の歴史を勉強しました。次は「都於郡城」、天正遣欧使節団の伊藤マンショがこの地で生まれたとされていてマンショ銅像が立っています。また、多くの曲輪、空堀など山城の魅力を堪能できました。次は佐土原城の見学予定でしたがが、台風被害の影響で危険地域があるということで見学は中止となり、宮崎市佐土原歴史資料館の見学となりました。最後に、高鍋城にて三重櫓石垣、水濠跡に残る石垣を見学し、名残おしくも東京羽田への帰路へ着きました。